■各分野でのユビキタスをご紹介します。まずは医療分野にユビキタスの現状と取り組み、課題を説明します。
現在の日本の医療の現実をご存知でしょうか?都心では当たり前に受ける事ができる最新医療ですが、医師不足などにより過疎化が進む地域では、医療を受けることすら一苦労というのが現状のようです。大きな都市まで出かけて行き、やっと病院についたと思えば病院は各地域から集まってきた沢山の患者さんで埋め尽くされ、何時間も待合室で待っていなければならないという現実。なにも過疎化の地域だけでこういう現象が起こっているわけではありません。産婦人科や小児科の医師不足は深刻で都心でも妊婦のタライ回しなどが起きてしまっている程なのですから。それ以外にも相次ぐ医療ミスなどから、日本の医療への不満がつのっているのです。そんな日本の医療の現実をユビキタス医療が改善してくれる日が近づいています。
■ユビキタス医療が目指す今後の日本の医療体制
ユビキタス「いつでも誰でも同じように」という概念を元に考え出されたのが、ユビキタス医療という考え方。ユビキタス医療とは、誰もが最新の医療を受ける事ができるようにするという事。現在はカルテの電子化や投薬情報を電子カルテに自動記入する技術などを開発し人的なミスを軽減するなど、IT技術を取り入れて医療情報を管理するなどの取り組みが行われています。この情報を病院同士が連携し共有する事が出来れば、どの医師も患者さんの過去の医療履歴や服用中の薬などがわかり、緊急を要する場合でも確実な処置を行う事ができます。それ以外にも、薬品へ電子タグを埋め込み、電子タグと電子カルテの情報を連動させる事で患者さんへ投薬する予定の薬を間違えた場合でもアラームで知らせてくれるなど、事前に医療ミスを防ぐ事ができるシステムを試験的に導入しています。誰もが安心して受けられる医療方法として注目されている“ユビキタス医療”。この医療法が広まり、すべての人々が同じラインで医療を受ける事ができるようになるとよいですね。